
部屋のクーラーが故障してしまったんだけど、すぐ修理に来られなさそう。
一時的に家庭用のスポットクーラーを導入したいけど、効果ないかな?
家庭用のスポットクーラーは効果ないと言われますが、製品の特性を理解して適切に使えば夏を快適に乗り切る強い味方です!
エアコンとは少し特徴が異なるので、同様のスペックを期待してしまうと「効果ないな……」と思われがち。
実はスポットクーラーはエアコンと同じ仕組みで冷風を出してくれるので、設置に気をつければ冷却効果も十分です。
この記事ではスポットクーラーの良い部分をしっかり引き出して使う方法をご紹介します♪
- 家庭用のスポットクーラーが効果ないと言われる理由と対策
- 家庭用のスポットクーラーのメリットと選び方
- おすすめスポットクーラー3選
【タンスのゲン】のスポットクーラーは6~10畳で2.3kWと冷房能力が抜群で口コミでも高評価です。
スポットクーラーを使うのに必要な補助鍵、すき間を埋めるシールや虫よけ網などが全部付属されているのが実用的ですね。
本体内を清潔に保てる内部洗浄機能も搭載されてカビや菌の増殖が防げるのであなたの掃除の手間も減ります♪

スポットクーラーの家庭用が効果ないと言われる理由

家庭用のスポットクーラーは製品の特性を理解し、適切な使用方法を守れば、ピンポイントですが冷却効果は得られます。
クーラーやエアコンなど冷房は夏には欠かせない必須の家電ですよね。
でも設備の問題でエアコンが付けられない部屋に住んでいたり、夏に故障してすぐに工事ができなかったりしたら困ります……。
そんなときに有力な選択肢となるのが、家庭用のスポットクーラーです。
クーラーとエアコンは機能の範囲が異なります。
クーラーは「冷房(冷やす)」専用の装置で、暖房や除湿機能は基本的にありません。
エアコンは冷房だけでなく暖房や除湿、空気清浄といった複数の空調機能を持つ装置を指します。
まずスポットクーラーはどのような仕組みで部屋を冷やすのかみていきましょう♪
スポットクーラーの仕組みは?エアコンと同じ!?
エアコンの室内機と室外機が一体化しているのがスポットクーラーで、冷却の原理は両者とも共通です。
両者ともに冷却の原理は「冷媒」と呼ばれる特殊なガスと熱交換器を使って空気を冷やしています。
スポットクーラーは部屋の空気を取り込み、内部の熱交換器で冷たい風を生成し、吹き出し口から排出する構造です。
エアコンは部屋全体を均一に冷却しますが、スポットクーラーは特定の場所や人(スポット)を冷やすのに特化した構造です。
また、どちらの装置も冷風を作る過程で、熱も発生します。
エアコンは室外機で熱を屋外に排出する一方、スポットクーラーは本体からダクトを通して外に出さなければなりません。
このスポットの冷却効果と、室内・室外機が一体化した構造がエアコンとのギャップを生み、「効果ない」と捉えられてしまいます。
以下で効果ないと言われる理由をもう少し詳しく解説します。
スポットクーラーは効果ないの?5つの理由を徹底解説!
家庭用のスポットクーラーが効果ないと言われるのは、構造的な特性と使用方法に誤解があるのが主な理由です。
使用者がスポットクーラーを「簡素なエアコン」と捉え、壁掛けのような効果を期待するとギャップが生まれ不満につながります。
以下のようなスポットクーラーの特徴を理解し、適切に使うのが重要です。
排熱処理が適切でないと逆に室温が上がる
スポットクーラーは冷風を出す一方で、本体内部で発生した熱も排気口から出します。
この熱風を室外に排気するダクトを適切に設置しないと、部屋を冷やしても打ち消し合ってしまいます。
かえって室温が上がるという逆効果を招くケースも……。

設置を失敗してダクトがすごく高温になり、その熱でせっかく涼しくなった部屋も暑くなってしまいました。
スポットクーラーは排熱ダクト付きの製品を選び、後述の窓用パネルなどを使用して適切に設置する必要があります。
排水処理が必要になる場合がある
スポットクーラーは、空気を冷却する際に発生したドレン水を本体内のタンクに溜める構造です。
ノンドレンタイプと呼ばれる処理が不要な商品もありますが、高温多湿の環境下では内部で蒸発できず結局排水が必要な場合も。
快適に、かつ少ない手間でスポットクーラーを使いたいあなたは「ノンドレンタイプ」の製品を選びましょう!
部屋の広さに対する冷却範囲の限界がある
スポットクーラーはスペースを限定的に冷却するのに特化した機器のため、エアコンのように空間全体を冷やす能力はありません。
家庭用のスポットクーラーは記載されている適用畳数の広さでは冷却効果が行き届かない場合もあります。
使用を検討している部屋よりも、少し広い適用畳数の製品を選ぶのがおすすめです。
また扇風機やサーキュレーターと併用すれば、冷風が室内に循環するのでさらに効果的です。
運転音の大きさが睡眠に影響を及ぼす可能性がある
スポットクーラーは室内機と室外機が一体化している構造上、壁掛けエアコンよりも運転音が大きい傾向にあります。
運転音は一般的に約50~70dB程度と言われています。
スポットクーラーは風量を変更できても、冷却機能自体はオン/オフの2種類しかないため、静かになりにくい構造です。
就寝時に使用したいというあなたには音がネックになるかもしれません。
どうしても音が気になる場合は、耳栓の使用を検討したり、静音モデルを選んだりするのがおすすめです!
電気代はエアコンよりかかる可能性が高い
スポットクーラーは壁掛けエアコンと比べて多くの電力を消費します。
その理由は、壁掛けエアコンは室温に合わせて冷房の強弱ができるのに対し、スポットクーラーはオン/オフしかないためです。
スポットクーラーは電源オンの間、常にフルパワーで稼働し続け、エアコンと比べて1時間あたり4円も高くなる試算結果があります。
サーキュレーターを併用して効率的に部屋を冷やす、もしくは窓の遮熱対策(遮熱シートやカーテンなど)をするのがおすすめです♪
家庭用のスポットクーラーが効果ないと言われる理由をご紹介してきました。
次では家庭用のスポットクーラーのメリットと後悔しない選び方をご紹介します♪
スポットクーラーの家庭用のメリットは?夏の救世主!?


クーラーが故障してしまったから一時的にスポットクーラーを導入したいな。
家庭用スポットクーラーのメリットはなんだろう?
家庭用のスポットクーラーのメリットは工事不要で簡単に設置でき、エアコンが付けられない場所にも持ち運びが可能な点です!
前提として冷却効果の面で、スポットクーラーはエアコンに勝てません。
エアコンが故障して修理に時間がかかる、そもそもエアコンを設置できる設備がない、というときに有力な選択肢になります。
- 工事不要ですぐに使える手軽さ
- 持ち運びができ、設置場所の自由度が高い
- ピンポイントで効率的に冷やせるので熱中症対策にも
- 本体価格がエアコンよりも手頃なケースが多く、工事代も不要
- 緊急時やエアコンの代替手段としての役割
以下でスポットクーラーのメリットを5つご紹介します♪
工事不要で電源をつなげばすぐに使える
スポットクーラーは数万円する取り付け工事が不要で、購入後電源をつなげばすぐに使えるのが最大のメリットです。
エアコンをつけるには、相応の設備が住宅にないと設置できません。
そのため古い家で設備が非対応だったり、涼しくしたい部屋がエアコン仕様でなかったりの場合にスポットクーラーがおすすめです!
壁に穴を開ける必要がなく室外機も不要なため、使い始めるまでのハードルがエアコンに比べ大幅に低くなっています。
持ち運びができ、設置場所の自由度が高い
多くのモデルはキャスター付きであり、部屋間の移動が簡単で場所を選ばずに使用可能です。
エアコンの冷風が届きにくい場所や熱がこもりやすい場所で、必要なときだけ涼しい環境を作り出せます♪
熱風は排熱ダクトを通して外に出すのが一般的なので窓が近い、もしくは窓から直線的に届く場所を選びましょう!
エアコンは一度設置したら場所を移動させるのが困難ですが、スポットクーラーは窓パネルを付け替えるだけで済みますよ。
ピンポイントで効率的に冷やせる
エアコンが部屋を全体的に涼しくするのに対し、スポットクーラーは体に直接冷風を当てて冷やせます。
室温そのものを劇的に下げるというよりは体感温度を下げ、特定の場所を涼しく保つのが目的です。
キッチンやガレージなど、夏の暑さの中で作業する際の熱中症対策として有効ですよ♪

扇風機は部屋が暑いとぬるい風が送られるけど、スポットクーラーは冷風がくるからとても涼しい!
費用が安く済む場合が多い
スポットクーラーの価格帯は「2万円~4万円」が最も多く、全体の過半数です。
そのためスポットクーラーを購入した方が、0からエアコンを設置するよりも安く済む場合が多くありますよ♪
エアコンを設置するための工事は数万円かかるケースが多く、本体費用も含めると大体がスポットクーラーより高くなります。
緊急時やエアコンの代替手段としての役割
緊急で冷房が必要な場合や、エアコンを設置するのが現実的でない以下のようなときはスポットクーラーがおすすめです!
- 夏場にエアコンが故障して、修理に時間がかかる
- 賃貸住宅で壁に穴を開けられないが冷房が欲しい
- 室外機を置くスペースがない
- 建物構造上エアコンが設置できない
- 引っ越しを控えているため、エアコンを買うまでではないが冷房が必要
- 初期費用をなるべく抑えたい
企業や自治体でも、急な空調設備の故障に対応できるため取り入れられるケースが増えています。
家庭用のスポットクーラーのメリットをご紹介してきました。
次にスポットクーラーを選ぶ際のポイントを1つずつみていきましょう!
スポットクーラーの家庭用の選び方は?快適性のコツ!


家庭用のスポットクーラーで選び方のポイントはあるのかな?
家庭用スポットクーラーの選び方は排熱ダクト・窓パネル付きでノンドレン方式は外せません!
あとは使用用途や場所によって、機能性の違いや静音設計などこだわりポイントを決めてみてくださいね♪
【排熱ダクト付き】のモデルを選ぼう
スポットクーラーは冷風を出す一方で、エアコンと同様に熱風も発生させます。
この熱を適切に室外へ排出するために排熱ダクト付きのモデルを選ぶのが重要です。
窓パネルが付いていても、自宅の窓にサイズが不適だと意味がないため、事前に内寸をして測定するのがおすすめです!
また窓パネルを使う際には窓を開けっ放しにすることになります。
窓から排熱する場合は、防犯のために補助鍵やウインドウロックの併用も考慮しましょう!
窓パネルを使うときに補助鍵をつけるなら、3個入りのこちらがおすすめ。
穴あけ不要で簡単にサッシに取り付けられるため、万が一パネルのついた窓を狙われても守ってくれる優れモノです♪

部屋の広さに合った【冷房能力】を選ぼう
4.5~6畳程度の広さであれば、最低でも冷房能力2.0kW以上を持つモデルを選びましょう!
冷房能力が2.0~2.5kW程度(6~8畳用に相当)のものが多く、中には最大12畳に対応する高出力モデルもあります。
キッチンやデスク周りなどピンポイントで冷やしたいのが目的なら、部屋の畳数を気にせず送風範囲や風量などで選ぶのがおすすめ。
部屋の断熱性や日当たりによって体感温度は大きく変わるため、適用畳数が少し広めのものを選ぶと後悔しにくくなります。
排水処理は【ノンドレン方式】を選ぼう
冷却時に発生するドレン水(結露水)の排水作業の手間を省きたい場合は、「ノンドレン方式」を選びましょう!
ノンドレン方式は本体内部でドレン水を蒸発させて室外へ排出するため、基本的に排水の手間が不要になります。
ただし湿度が高い場所での連続使用や除湿機能を使うと、ノンドレン方式でも手動での排水が必要になる場合があるので要確認です。
音が気になって眠れないあなたは【静音モデル】
スポットクーラーは運転音が大きい傾向にある家電です。
寝室や書斎など静かな環境や就寝時に使いたいあなたは、40dB未満の静音設計モデルを選びましょう♪
静音設計モデルでも多少の音がするので、それも気になるあなたは耳栓などの対策をしておきましょう!
家庭用のスポットクーラーの選び方をご紹介しました。
スポットクーラーの家庭用のおすすめ3選!口コミも♪

家庭用のスポットクーラーで高評価のおすすめ製品を3つご紹介します!
排熱ダクトやノンドレン方式はどの製品も主流になってきているので、それ以外の機能や付属パーツなどについてご紹介しますね♪
【ハイセンス】とにかく涼しいのが良いあなたに

圧倒的な冷風性能が評判だったのが【ハイセンスのスポットエアコン】。
排熱ダクトやノンドレン方式はもちろん、上下左右の風向き調整にタイマー設定など充実機能の1台♪

エアコンが使えない家だったので購入してから毎日快適です。
予想以上に強力で少し寒いときもあるぐらい!

よく冷えるけど、音がやっぱり気になります。
重くて設置が大変でした……。
周囲の温度を感知し、快適に過ごせるスマートモードや、8時間後に自動で停止する消し忘れ防止機能もついて充実しています!
【アイリスオーヤマ】窓がない部屋に設置できる!?

手頃な価格で安心の性能を持つ、アイリスオーヤマの家庭用スポットクーラーもおすすめです。
基本的な機能は網羅したアイリスオーヤマのスポットクーラーはランキングも常に上位で高評価の口コミも多数です。

エアコンをつけるまでの簡易エアコンとして購入しましたが、設置も簡単でかなり満足♪
パワフルで風量もあり、部屋が快適になりました。

食器洗い機やエンジン音に匹敵する動作音がとにかく気になります。
しっかり部屋の扉を閉めて風向きを考えないと冷房効果は薄いかも……。
アイリスオーヤマのスポットクーラーは窓パネルが取り付けられない部屋でも、ドアのすき間など最小限のスペースから排熱が可能!
書斎やキッチンなど窓がない、もしくは遠い場所に設置したいならアイリスオーヤマのすき間用アタッチメントを使いましょう♪

【タンスのゲン】快適に使える5つのパーツが元々付属!

使用環境の温度上限がアップし、より暑い環境でも涼しい風を届けてくれるよう排熱効率がアップした【タンスのゲン】もおすすめ!
窓の補助鍵や、隙間を埋めるためのスポンジシール、虫よけ網にレインカバーと「これが欲しい」が揃ったおすすめのセットです!

冷房効果は抜群で良い意味で期待を裏切られました(笑)
古い賃貸で壁に穴を開けられなかったので扇風機で我慢していましたが、これを買ってとても快適です♪

排熱ダクトを通して温風を外に出さないと温室みたいになるため窓のそばに置くのが重要です。
音もまぁまぁ出ますが、慣れれば大丈夫でした。
除湿や送風モードもついており、サーキュレーター代わりにもなるのが便利ですね。
インテリアに馴染みやすいおしゃれなカラーも嬉しい工夫♪
快適に使うための付属パーツが5種類セットになってすぐ使えます♪
家庭用スポットクーラーのおすすめ製品3選をご紹介しました。
スポットクーラーの家庭用は効果ない?のまとめ

- 効果ない?と心配な家庭用のスポットクーラーは製品の特性を理解して適切に使用すれば、部分的な冷却効果は十分に得られる
- スポットクーラーはエアコンの室内機と室外機が一体化した構造
- 家庭用のスポットクーラーが効果ないと言われる理由は構造的な特性および使用方法に誤解があるため
- 家庭用のスポットクーラーのメリットは取り付け工事が不要で、すぐに使い始められ、室内で持ち運びも可能
- スポットクーラーの選び方のポイントは排熱ダクト・窓パネル付きでノンドレン方式のものを選び、適用畳数には余裕を持つ
- とにかく冷房効果が強いもので、なるべく安価なものを求めているなら【ハイセンス】
- 有名なメーカーが良く、家の中でも複数の部屋に持ち歩きたいなら【アイリスオーヤマ】
- 機能や付属品はコスパの高いものが良く、冷房効果も妥協したくないなら【タンスのゲン】
効果ないと思われがちな家庭用のスポットクーラーは、確かにエアコンのように部屋全体を冷やす力はありません。
しかし、局所的に冷やしたい場面やエアコンが設置できない状況では心強い味方になります。
スポットクーラーを上手に活用して、エアコンが付けられず困っているあなたの助けになりますように!
窓を開けたスペースにパネルをねじ込む方式のスポットクーラーは防犯的に心配……。
そんなあなたは補助鍵を付ければ安心して部屋の冷却効果が得られます♪
工具不要で簡単に後付けできるので、賃貸の方や子どもの転落防止にもおすすめです。
