
赤ちゃんに枕がいらない、という情報を見たけど、本当?

頭の形がぺたんこになってしまいそうで気になる……
結論から言うと、赤ちゃんに枕はいらないのは、本当です!
赤ちゃんの背骨は大人と構造が異なることと、窒息や事故の原因に繋がるため、赤ちゃんに枕は必要ないと言われていますよ。
でも赤ちゃんに枕を使いたい場合にはどうしたらいいのか、気になることはたくさんありますよね。
- 赤ちゃんに枕がいらないのはなぜ?
- 枕なしで、頭の形に影響はないの?
- 枕を使いたい場合にはどうしたらいいの?
赤ちゃんとの生活を送るうえで、快適な睡眠環境の整備は欠かせませんよね♪
この記事を読んであなたの赤ちゃんや育児に枕が必要かどうかチェックしてみましょう。
赤ちゃんの寝具セットは枕がついているものが多くありますが、枕なしのものをお探しの方にはこんなセットもおすすめです♪
折りたたんで持ち運びもできるので、実家に帰省する際や保育園でもお昼寝布団として使えてとっても便利です。

赤ちゃんに枕がいらないのはなぜ?危険性もチェック!


どうして赤ちゃんに枕はいらないの?
実は赤ちゃんの背骨は大人と違ってC字にカーブしているため、枕はいらないと言われています。
そもそも大人が枕を使う理由は、背骨がS字にカーブしているため、寝るときにその形を保って体の負担を減らすためなんです。
しかし赤ちゃんは母親の子宮の中にいる間、下のイラストのようにからだを小さく丸めています。

そのため生まれてすぐの赤ちゃんは背骨がC字にカーブしており、乳幼児期までは枕がいらないとされているようです。
背骨の形状は成長するにつれて変わっていき、10歳ごろにようやくS字カーブが完成するそうです。
赤ちゃんに枕を使用することによる危険性
赤ちゃんの枕について検索していると、下記の文章を目にするかもしれません。
ベッドに布団や枕などの柔らかいものがあるとSIDS(乳幼児突然死)のリスクが高まる
これは米国小児科学会が注意喚起として発表しているものです。
新生児期の赤ちゃんはまだ動けないと思っていても、赤ちゃん本人の意志とは無関係に急に手や足が大きく動き、身体も移動してしまうといったことが起こります。
そのような場合、枕や布団が顔にかかってしまって身動きがとれず窒息してしまう、という事例があるようです。
赤ちゃんの枕は頭の形に影響がある⁉絶壁予防に必要?


赤ちゃんがずっと上を向いて寝ているから、ドーナツ枕を使わないと頭の形が変わってしまったり絶壁になったりする?
実は、ドーナツ型の枕が赤ちゃんの頭の変形を予防するという科学的な根拠は、発表されていないのです。
頭の形を綺麗に保てるわけではないのであれば、突然死の可能性を無視して枕を使用する必要はないと考えられますね。
向き癖やずっと寝転がっているため絶壁になってしまうのではないかという悩みがある場合は、以下の方法を試してみるのも良いでしょう。
- 癖がある方向とは反対側に、赤ちゃんの興味をひくものが見えるようにする
- 新生児期を過ぎてからは、腹ばいになって遊ぶタミータイムを作るようにする
- 哺乳瓶でミルクをあげるときは、同じ向きばかりになりがちなので、反対側の抱き方でもあげるようにする
- なるべく抱っこの時間を長くし、同じ向きばかりではなく意識して反対側でも抱くようにする

頭の形をきれいに保つには、枕以外も様々な方法があるということね!
赤ちゃんの枕の選び方!必要な場合やお悩み別に解説♪

以上のことから、赤ちゃんに枕は必要ないことがわかりました。
それでも、赤ちゃんの吐き戻しが気になる場合やどうしても向き癖が治らない場合などは枕を使ってみてもいいでしょう。
ここでは使うべき場合やお悩み別の枕の選び方をご紹介していきます。
枕を使用したい場合は、「首すわりが確認できる生後3~4カ月ごろ以降から」が推奨されています。
使用目的に合わせた枕の種類の選び方
赤ちゃん用の枕には目的に合わせていくつかの形があります。
ここでは赤ちゃんの吐き戻しを防ぎたい、頭の変形を防ぎたいという目的に合わせたおすすめの枕の形状を紹介します。
赤ちゃんの吐き戻しを防止したいとき
おすすめは、赤ちゃんの上半身全体を起こしてくれる傾斜枕です。
ベビーベッドのマットレスと同じくらいの硬さのクッション素材でできていて、横幅もマットレスと同じくらいの大きさのものが良いでしょう。
授乳後に平らに寝かせてしまうと、吐き戻しをして喉につまらせてしまう危険性があります。
そんなときは傾斜枕で上半身を少し起こしてあげることで赤ちゃんの吐き戻しを防止できます。
また、日中で様子を見守ることが可能な場合であれば、授乳クッションを使用するのも良いでしょう。
いずれも保護者の目が届く場合にのみ使用することをおすすめします。
赤ちゃんの頭の変形が気になるとき
ベビー用のドーナツ型枕をおすすめされることがあります。
ドーナツ枕とは、頭の一部分にかかる圧力を分散して頭の変形を防ぎ、形を整えることを目的とした枕です。
しかし以下の理由から、現在はドーナツ型枕の使用はあまり推奨されていないようです。
素材や材質の選び方
肌に優しい素材を選ぶ
赤ちゃんの肌は敏感で、刺激にとても弱い状態です。
綿や肌触りの良いパイル地のものを選ぶなど、お肌に優しいものを選んでください。

洗濯可能な枕を選ぶ
赤ちゃんは吐き戻しだけではなく、汗をよくかき、よだれなども多いです。
そのため枕は清潔を保てるよう、枕カバーだけでなく、枕本体も丸洗い可能なタイプを選ぶと便利でしょう。

硬めの枕を選ぶ
つい手触りが良く、ふかふかと柔らかい枕を選んであげたくなるかもしれません。
しかし、赤ちゃんが寝返りなどでうつぶせになった場合に顔が埋まり、窒息死につながる危険性があります。
枕は硬めのものを選ぶとよいでしょう。

なるべくシンプルで余分な飾りのないものを選ぶ
赤ちゃんの枕には可愛い飾りがついたものもありますが、窒息対策のためには飾りがないものを選びましょう。
リボンなどが首に巻き付いてしまったり、飾り部分が鼻や口を覆ってしまったり可能性があるからです。
また、少し大きくなってからも、ビーズなどの飾りが間違って取れてしまったときに誤飲してしまう可能性もあるので、注意が必要です。

赤ちゃんに枕はいらないって本当?のまとめ

- 赤ちゃんには枕はいらないといわれている
- 特に寝返りができるようになるまでは、窒息死の可能性があるので注意
- 頭の変形が気になる場合は枕を使う以外のことも試してみる
- 枕は基本的にはいらないが赤ちゃんの状況によって使用したい場合は、親の目が行き届く場所で使用する
- 枕は悩みに合った形状や、肌に優しい素材、洗濯できるものを選ぶ
赤ちゃんに枕はいるの?いらないの?と悩んでいたあなたは、この記事を読んでSIDSのリスクが不安になってしまったかもしれません。
しかし、赤ちゃんの様子に合わせて、保護者がしっかり見ていてあげられる場合に使用するのであれば問題はありません。
また、赤ちゃんが枕を使用しないことで頭の形が悪くなってしまうことをご心配のあなたは、枕以外での改善方法もぜひ参考にしてみてください♪
赤ちゃんのねんねの環境は、なるべく不安要素を取り払って整えてあげたいですよね。
吐き戻しや背中漏れが多い赤ちゃん期には、寝具も簡単に丸洗いできるものだと安心です。
いつでもどこでも持ち運びができる袋付きの、こちらのねんねセットがおすすめです。
